あおい出版 aoi-press.com  あおい出版について

 ジェネラルチャーチの説教シリーズの配布活動が始まると同時に、日本でジェネラルチャーチの説教を用いた礼拝グループが誕生したのが約25年前のことでした。そのグループのメンバーに長島達也氏が声をかけて結成した集まりが、現在のアルカナ友の会の前身となるグループでした。

 そこに京都や沖縄の礼拝グループが加わり、アルカナ出版や新教会文庫(のちにクエリテ出版)ができ、そして代々木集会(東京)が始まり、さらにぶどうの木集会、町田集会(東京)、相馬集会などがジェネラルチャーチに関連する活動を展開してきました。また、『アルカナ通信』以外にも『クエリテ』(編集:林道夫)、『荒野』(編集:鈴木泰之)、『ぶどうの木月報』(編集:只野百合子)などの研究誌、ニューズレターが発行され、ジェネラルチャーチの聖職者がほぼ毎年、日本を訪問するようになりました。

 そのような新教会形成のゆるやかな流れの中で、かつて『荒野』や『クエリテ』などの発行をとおして日本の新教会の文書伝道にたずさわってきた鈴木泰之および林道夫が共に立ち上げた出版社が「あおい出版」です。現状ではまだ、当サイトによる文書公開のみの活動となっていますが、準備が整い次第、雑誌や印刷物による活動も開始する予定です。

 あおい出版の目的はAcademia(学びの場)、Opera(著作)、Interpretatio(翻訳・解釈)の3つの働きを意味するラテン語の頭文字で表されています。つまり、みことばを正確に訳し、あるいは解釈し、伝え、深く学びつつ、実践していくための強力な霊的な磁場を形成していくことがその設立の趣旨です。したがって、これは新教会組織形成の一環として行なわれるものであり、その目的に賛同される方なら誰でもこの事業に参加できるような形に展開していきたいと考えています。

 私たちにとっての権威は教会組織や聖職者ではなく、ましてや出版組織でも翻訳者でもありません。私たちが本当の権威として認めるのはみことばであり、つまり主のみです。主のみことばのもとに建てられた教会があり、教義をわかりやすくしかも正しく教え、説く聖職者がいて、みことばや説教を訳す人がいて、それを印刷して、配布する人がいて、読んで、学び、生活の中で実践していく人がいて、教会は形成されます。そのような流れの中で、出版の役立ちはかなり重要であると考えます。みことばを伝え、保持する機能は出版に依存するからです。

 スヴェーデンボリによる神学著作は新しい時代にふさわしい聖典であり、それまでに存在した聖書の「みことば」と比べて、膨大な量があります。これまでの聖書ならすべてを持ち歩くことが可能でしたが、神学著作のすべてを持ち歩くことはまず不可能です。ところが、科学の発展はそれを可能にしてしまいました。ノートパソコンやPDAと呼ばれる、デジタル情報端末機器なら、すべての神学著作を持ち歩くことができ、しかも瞬時に読みたい場所を検索することができます。神学著作のそれぞれの記事は各節にふられた番号で相互にリンクし、縦横に参照できるようになっており、インターネットによる文書公開に適しています。現代のこのようなネット社会の到来を見越していたように、神学著作は構成されています。

 膨大な神学著作を従来のように紙の媒体で印刷・出版するためには、多額の資金や出版物を保管するための場所も必要です。しかし、インターネットによる文書配布なら、資金も場所もわずかですみます。そのような理由から、あおい出版では神学著作のそのような性質を生かしたネットでの文書公開に優先的に取り組んでいます。

 しかし紙の印刷物による出版にも長所があり、準備が整い次第、従来の書籍の形による活動も展開していきたいと願っています。

 神学著作の和訳は鈴木大拙による『天界と地獄』から始まり、以来、多くの人によって手がけられてきました。現在、あおい出版のサイトに掲載されている和訳テキストは鈴木泰之氏による最新の翻訳です。同氏は長期にわたって神学著作ラテン語原典からの翻訳に熱意をもって取り組んでおり、同時に、『レキシコン』の編集を手がけています。ここで言う『レキシコン』とは、スヴェーデンボリがその神学著作に用いたラテン語の語彙に限定した「ラテン語―日本語辞書」のことです。 (PDF文書により、現物の見本を見ることができます→こちら

 これからもラテン語原典からのすぐれた和訳を提供していくためには、それに取り組む人材がいなくてはなりません。また、日本において新教会が発展し、広まっていくためには、多くの教職者も必要です。そのような指導的な役割をめざす人々が著作を研究する上で役立つ教材や資料を提供していくこともあおい出版の使命であると考えます。これはきわめて特殊な限定的で、地味な役立ちではありますが、新教会の土台作りには欠かせない道筋であるという考えのもとに、『レキシコン』や『ラ和対訳書』などの出版もしていく予定です。

 本来なら教会組織や神学校がそのような活動を担うべきかとも思われますが、日本にはまだそれだけの組織が存在していないため、出版という分野からその実現をめざしています。そういう意味において、あおい出版の目的は単に出版にとどまらず、日本の新教会の土台づくりであり、建設および布教活動にあります。

 社会の混乱、自然や住環境の破壊、教育の荒廃などさまざまな問題を抱える世界の中の日本という国にあって、人生とは何か、人間が生まれて来た目的とは何か、私たちはどのように生きていくべきかという生命の根源的な問いに光を与え、あるべき方向に導くものが聖書やスヴェーデンボリの神学著作によって語られる神のみことばであるという信念のもとに、そのみことばに耳をかたむけ、学んでいく人々を一人でも増やすために、あおい出版はこれからさまざまな活動を展開していきます。

 

[戻る]